こんにちは、熊手ステッチです。
今日は枠の話。
突然ですが、「刺繍をしている人」をイメージしてみてください。
丸い枠に針をちくちく刺していく様子を思い浮かべませんでしたか?
刺繍は枠が絶対必要と思っている方が多くいらっしゃいますが、
実は、必ずしも枠が必要というわけでもないんです。
今日はどんな場合に枠が必要なのかについて書いていきたいと思います。
それではスタート!
刺繍枠の役割
よく手芸店で売っているのは、このような10㎝程度の丸枠です。
間に布を挟んで、上のねじを締めて使います。
四角い枠や、両手を離して使える固定式のもの、
木製やプラスチック製のもの、
いろいろな枠があります。
この刺繍枠、何のために使うかと言うと…
目的は一つです。
刺繍によって生地にしわが寄らないようにするため。
刺繍糸をぎゅっと引っ張ると布が寄ってしまいますよね。
それを防止するために枠があります。
反対に考えると、
糸をぎゅっと引いて生地が寄らないような刺し方の場合は、
枠は必要ないんです。
刺繍って、布と糸と針だけでできるというのが大きな魅力の一つだと思います。
枠を使わなくていい刺繍のときはお道具も減らせるし、
そっちのほうが手軽。
私は絶対にこれは枠が必要!と思ったとき以外は枠は使用しません。
枠が必要な刺繍は3パターン
枠は生地が寄るのを防止するためのものなので、
枠が必要な場合=生地が寄りやすい場合 ということになります。
具体的には以下の3パターンです。
・面を埋める刺繍のとき
・糸が太いとき
・生地が薄いとき
・面を埋める刺繍のとき
このように面をぎっちり埋めていくときは、
どうしても周囲が寄って行ってしまいます。
なのでこういう場合は枠は必須。
かならず使ってください。
この写真、いつも使ってるポーチの写真なので糸がケバケバになってますね…笑
もちあるくものってサテンステッチがケバケバしてくる。
・糸が太い時
糸が太い時は、その分力が加わることになり、
生地がよれやすいです。
具体的には25番刺繍糸の4本どり以上の場合は枠を使ったほうがいいと思います。
※刺繍糸について
広く手芸店で売られている「刺繍糸」と言えば25番刺繍糸。
この糸は(「刺繍糸」と言えばコレ)は細い糸が6本合わさっており、
それを一本一本分けて好きな太さにして使っていきます。
・生地が薄い時
向こう側か透けるくらいの生地の時は、糸が細くても生地がよれてしまいがち。
そのようなときは、
簡単な線のみの刺繍だったとしても枠を使ったほうがいいと思います。
薄さの目安は反対側が透けるかどうか、
例えばハンカチなんかは枠があったほうがいいと思います。
生地の種類で言うと、ローン、オーガンジーなどです。
写真のは綿オーガンジーです~
枠が必要な場合、選び方はこちらにまとめました。
ぜひご覧ください!
【刺繍初心者】おすすめの枠と適したサイズのお話
線の刺繍は枠なしでいい!
・面を埋める刺繍のとき
・糸が太いとき
・生地が薄いとき
に当てはまらない場合は枠なしでもじゅうぶんうまくいきます。
刺繍糸が2~3本どりで、
面を埋めてしまわないような線のみの刺繍だった場合には、
枠は必要ありません。
もちろん枠なしでできるよってだけなので、
「あったほうが刺しやすい」という場合はどんどん使ってくださいね!
例外!小さな子は枠を使ったほうが刺しやすい
小学校4年生くらいまでのお子様が刺繍をするときは、
どんな場合でも枠をおすすめします。
というのも、そのくらいまでの子どもはまだ指の力が弱く、
布を手で押さえたまま針を引き抜くのがとても大変なのです。
また、ピンと張っていない生地はくにゃくにゃしているので、
針を刺すのも難しかったりします。
枠でピンと布を張ることで生地が固定されるので、
狙ったところに針を入れたり、
小さな指の力でも針を引き抜いたりできるようになります。
写真は小学校三年生の子が刺したものです!
ひとりでここまでできました。
おわりに
いかがでしたか?
刺繍はどんな場合にも「絶対に枠が必要」というものではないと思います。
私は病院の待ち時間やカフェ、温泉の休憩室など、
時間ができそうなときには必ず刺繍を持っていきます。
そのときに「枠はいらない」というのはとっても手軽なんですよね。
荷物もコンパクト。
いろんなところで少ない道具でどんどん楽しめるのが刺繍のいいところですね。
ではまた!
【YouTubeあるよ】
YouTubeでも刺繍の解説をしています。
もしよろしければご覧ください!
枠を額にしちゃおう!
刺繍枠を使った、簡単な仕立て方をご紹介しています。
【簡単】刺繍を枠のまま飾る方法【仕立て方】
コメント
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