布がいい?フェルトがいい?アップリケ徹底比較!【アップリケ刺繍】

刺繍

こんにちは、熊手ステッチです。

布を切り取って貼って形を作っていくアップリケ。
フェルトか普通地の綿で作ることが多いです。
どちらの素材を使うか迷われてる方も多いのではないでしょうか。
この二つの素材、出来上がりってどう違うの?
作り方は違うの?
どっちが難しいの?耐久性は?
などなど、今日は二つの作り方を徹底比較していきます!

それではスタート!


仕上がりをくらべてみよう!

まずは仕上がりから見てみましょう。
左がフェルト、真ん中と右が綿素材です。

フェルトは厚みが出て存在感がありますね。
ちょっとポップな感じ、ほっこり感が出ると思います。
小さな子の持ち物なんかにも向いてると思います。
私の話ですが、
幼稚園のときのレッスンバッグに母がフェルトでアップリケ刺繍をしてくれました。
ピンクのキルティング地にフェルトで花と葉を散らしたデザインでした。
周りの子とちょっと違うデザインで子供らしくもあり、
とてもかわいかった思い出があります。


右二つは両方綿素材ですが、付け方が違います。
どちらもフェルトよりは大人っぽい仕上がりです。
かわいいのはもちろん、シックな印象にもっていきやすいと思います。
綿は柄もたくさんあるので、柄によっても大きく印象を変えることができます。
たとえば真ん中の葉っぱは黄緑のむら染めを使っていて、
べた塗りではないリアル感がありますよね。



どっちが簡単?

簡単なのは左のフェルトのほうです。

左はフェルト素材で、カットしたフェルトをそのまま縫い付けています。
こちらはカットしてすぐに縫い付けられるので楽ですね。
アイロンも使わないで良いので、少ない道具でつけられます。

フェルトでの詳しい作り方はこちら
【図案あり】切りっぱなしで簡単!フェルトでアップリケ刺繍【作り方その1】


右は綿素材です。
端を細かく織り込んで処理しているので、
工程はぐっと複雑
になります。
アイロンも必須です。
端処理を完璧に施しているので、
手をかけただけあってとても丈夫な仕上がりです。

詳しい作り方はこちら
【図案あり】布端どうする?基本の布アップリケの作り方【アップリケ刺繍作り方その3】

いいとこ取り!両面接着芯でつける方法

こちらは綿ですが、端の処理をせず切りっぱなしで付けています。
これは両面接着芯という、
アイロンの熱で溶けるノリのようなものを使って作っています。
シールを貼るようにつけていけるので、とっても簡単。
初心者さんにもおすすめの方法です。

しかもこの方法はフェルトでも綿素材でもOKなのです。
写真のように綿素材で作るとラフでカジュアルな仕上がりになりますね。

詳しい作り方はこちら
【図案あり】初心者におすすめ!シール感覚の簡単アップリケ刺繍【作り方その2】

耐久性が一番高いのは?

耐久性に最も優れているのは右の綿素材の作り方です。
周囲を折り込んできっちりつけているので、
頻繁に洗濯したとしてもほつれてくることはほぼありません。

左のフェルトは、端からほつれてくるということは無いですが、
フェルト自体が劣化してぽろぽろと崩れてくることがあります。
体感としては、よく洗濯するもので3~4年で崩れが始まるかなという印象。

真ん中の綿の切りっぱなしは耐久性は最も低く、
生地がほつれやすいです。
洗ったりしない仕立て、額やタペストリーに向いていると思います。


使い分けよう!

まとめていきましょう。

フェルト…ポップな雰囲気。かわいらしい印象。
     作り方は簡単。

綿素材…布によって印象を変えられる。大人っぽくシックにもできる。
    作り方は工程が多い。

共通して使える方法…両面接着芯を使う。綿は切りっぱなしなのでラフな仕上がりになる。
   

こんなかんじです。
どれもいいところがあって、私は全部の方法を均等に使ってきています。
かわいくほっこり感を出したいときはフェルト、
ラフな感じを出したいときは両面接着剤を使った綿の切りっぱなし、
しっかり丈夫に作りたいときは端処理をした綿という感じです。

おわりに

いかがでしたか?

ひとことでアップリケと言っても、
それぞれに特徴があり、仕上がりにも大きな差があります。

作りたい雰囲気に近そうなものはありましたか?
みつかったらぜひ作ってみてくださいね!


【YouTubeあるよ】
YouTubeでも刺繍の解説をしています。
もしよろしければご覧ください!

コメント

  1. […] アップリケとは、この写真の赤い布部分のように生地の上に別の生地を縫い付けて形や模様を作る技法です。一方、刺繍とは、こちらの葉っぱや赤い布の中のように、刺繍糸で模様を形作る技法です。それぞれ単体でもかわいいですが、刺繍とアップリケの両方をあわせるとより豪華になります。(2つを合わせたものをアップリケ刺繍と呼びます)大きな面を糸で埋めていく刺繍はとても大変ですが、アップリケならば布をカットして縫い付ければいいので、大きな面を簡単に埋めることができます。また、使う布によっていろいろな柄や質感を楽しめるので、面白い表現ができます。アップリケと刺繍を合わせて、両方の良さを引き出した面白い作品を作ってみましょう!アップリケの素材比較してみました!素材別で比較してみたいかたはこちらをご覧ください~布がいい?フェルトがいい?アップリケ徹底比較!【アップリケ刺繍】 […]

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