こんにちは、熊手ステッチです。
刺繍をしているとたまにお目にかかる「ホルベインステッチ」。
見てみると…見た目はバックステッチと瓜二つですよね。
え!?この二つの違いはなんなんだ!?と思った方!
今日はバックステッチとホルベインステッチの比較を書いていこうと思います。
バックステッチの基本的な刺し方はこちら!
まずバックステッチ自体がよくわからない方はここからどうぞ~
→【初心者】バックステッチをしてみよう!【刺繍の縫い方 基本】
バックステッチの刺し方
改めてバックステッチの刺し方を見てみましょう。
返し縫いの要領で、少し前から出して戻る、を繰り返してステッチを作ります。
ちょうど上の写真のように、前の縫い目とぴったりくっつけるのがコツ。
ホルベインステッチの刺し方
完成の見た目はバックステッチにそっくりですが、
ホルベインステッチの刺し方はバックステッチとは全然違います。
まずはこんなふうにランニングステッチを刺して…
ランニングステッチを一周刺し終わったら、
今度はその間を埋めるようにもう一度ランニングステッチをしていきます。
ホルベインステッチは「ダブルランニングステッチ」とも呼ばれています。
仕上がりの差
では両方のステッチを比べてみましょう。
紫がバックステッチ、赤がホルベインステッチです。
バックステッチのほうは一目一目が独立しているように見えますね。
ホルベインステッチのほうはより滑らかに線が表現できています。
最大の差は裏
そうは言っても表はパッと見同じステッチに見えるほどに通っている両者。
大きな違いがでるのは裏です。
バックステッチ(紫)のほうは、糸が多く裏にわたり、厚みが出ています。
それに対してホルベインステッチの裏は非常にすっきり。
そう、バックステッチのほうがたくさん糸を消費し、さらに裏に厚みを残してしまうという特徴があります。
それに対しホルベインステッチの糸の渡りは最小限。
ホルベインステッチは、線を滑らかに、裏も薄く、より生地に刺繍をなじませるような仕上がりを作ることができます。
バックステッチは非常にメジャーなステッチですが(初心者さんが最初に習うステッチのひとつです)、
そんな中でもホルベインステッチが指定されている図案には意図がありそうです。
より刺繍がなめらかに図案が生地になじんだ仕上がりを目指しているということでしょう。
おわりに
いかがでしたか?
私も刺しゅうを始めたころには「ホルベインステッチってバックステッチと仕上がり一緒じゃん」と思っていた時期がありました笑
でも、今回この記事を書いてみて、
ホルベインステッチ指定にははっきり意味があると改めて思いました。
それでは!
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