こんにちは、熊手ステッチです。
刺繍のバックステッチって、
小学生のときに家庭科の授業で習った「本返し縫い」にとっても似ていますよね。
刺繍ではじめてバックステッチを刺すときに、
「アレ?」
「なんかこれやったことあるような…」
って思った方もいらっしゃると思います。
今日はバックステッチと本返し縫いの共通点と違いをそれぞれ解剖していきたいと思います。
違いを理解することでバックステッチがより美しく刺せるようになりますよ!
バックステッチってどういうの?という方はこちら!
【初心者】バックステッチをしてみよう!【刺繍の縫い方 基本】
刺し方手順の違い
![](https://haritoito.jp/wp-content/uploads/2020/09/S__69042181.jpg)
刺し方の工程ですが、これはね、実は同じです。
本返し縫いもバックステッチも、刺し方は同じなんです。
工程で違いがあるのは始め方と終わり方。
本返し縫いでは玉止めと玉結びをして最初と最後を処理しますが、
バックステッチでは結ぶ処理をしません。
刺繍専用の糸処理をします。
(詳しくはこちらです)
ステッチのはじめ→【刺繍】ステッチの始め方【玉結びはしないよ!】
ステッチのおわり→【糸の終わり方】刺繍の糸始末の方法【玉止めしないよ!】
じゃあ何が違うの??
それは…「役割」です。
役割の違い
![](https://haritoito.jp/wp-content/uploads/2020/09/S__69091330-1024x826.jpg)
本返し縫いは、生地と生地を縫い合わせる時に使います。
ふつうになみ縫いするよりもずっと丈夫に仕上がるので、
手縫いの鞄やファスナーの取り付けに向いています。
写真はファスナーを本返し縫いでつけたところです。こんな感じで使います。
本返し縫いの役割は丈夫に縫い合わせること。
なので、上手に縫い合わせられていればそれが本返し縫いのゴールです。
![](https://haritoito.jp/wp-content/uploads/2020/08/S__67526672.jpg)
一方バックステッチですが、こちらは刺繍です。
ステッチを使って糸で形を作っていきます。
バックステッチの役割は絵を描くように形を表現することにあります。
なので、バックステッチのゴールは糸で美しく表現したい形を作れていること。
これが最大の違いです。
バックステッチで気を付けることは?
バックステッチで気を付けることを具体的に見ていきましょう。
![](https://haritoito.jp/wp-content/uploads/2020/09/S__69042188-1.jpg)
・糸がしっかり繋がっているか
描きたい線のとおりに糸が繋がるように刺しましょう。
ステッチごとに、前の糸のキワに針をしっかり垂直に刺し、
糸と糸が離れないようにします。
・針目が揃っているか
だいたい3mmくらいの糸幅がいいと思います。
なるべく針目をそろえて、美しいステッチにしましょう。
![](https://haritoito.jp/wp-content/uploads/2020/09/S__69042185.jpg)
・糸を引きすぎていないか
布がつれてしまう、糸が埋もれてきれいに形が見えない、なんだか窮屈な感じがする、
このあたりも気をつけたいところです。
糸は引きすぎず、生地の上に乗せていくようなイメージで刺していきましょう。
写真はバックステッチを横から見たところです。このくらいの引き具合がかわいいですね。
![](https://haritoito.jp/wp-content/uploads/2020/09/S__69091331.jpg)
・カーブは細かめに
カーブの部分は針目を細かめにすると線が滑らかになります。
実はバックステッチはこんなアルファベットも得意なんですよ。
おわりに
いかがでしたか?
バックステッチと本返し縫い、
工程は同じですが役割には大きな差がありましたね。
バックステッチを味方につけて、
すてきな刺繍を楽しみましょう!
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YouTubeでも刺繍の解説をしています。
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