【刺繍】ステッチの始め方【玉結びはしないよ!】

刺繍

こんにちは、熊手ステッチです。
(YouTubeはこちら)

今日は刺繍の刺し始めの方法について!
ふつう縫物をするときは初めにかならず玉結びをしますよね。

でも、刺繍では玉結びはしません!

じゃあどうやって糸が留まっているの!?
不思議ですよね。

今日はこの刺繍の始め方をお伝えします。

それではスタート!

準備をしましょう

まずは刺繍を始めるための準備をしましょう。

下書きをして図案を写し、針と糸を用意します。
刺したい場所の刺し方と糸の本数を確認して準備しましょう。

図案の写し方の詳しい説明はこちらです~
【初心者】刺繍の図案の写し方【基礎】

図案本の見方はこちら!
【初心者】刺繍の図案本ツアー!【作り方を見てみよう!】

ここまでできたらOK。
さぁ!はじめましょう!

刺し始めのやり方

それでは刺していきましょう。

はじめに、刺したい場所から少し離れたところ(図案線のないところがいいです)に、
生地の表から針を入れます。

全部引き抜かず、糸は表に2~3cm残しておきましょう
この残した糸のことを「捨て糸」といいます。


次に、図案線上の刺し始めたい場所から2~3cm先の、
糸でかくれる予定のところに針を出します


ここで1~2mm縫います

できました!

このように1~2mm縫う処理のことを「捨て針」と言い、
多くの刺繍がこのような処理をしてから刺繍をはじめます。




もし図案が、上の例のように面を埋めるものではなく、
線をつくるような図案だった場合、
このように捨て針の位置は図案線上に作ります


上から刺繍を重ねる


捨て針の処理が終わったのでさっそく刺繍をするわけですが、
刺繍しているときにさっき1~2mm縫った捨て針の場所にぶつかりますよね。

そうしたら捨て針は気にせず上から刺繍を重ねてしまいます

重ねて刺繍することで、
糸が完全にそこで止まってほどけなくなります

余った糸を始末する

さて、きりのいいところまで刺繍ができました。
もうこの時点では糸がしっかり止まっています。
一番最初に残しておいた2~3㎝の捨て糸ももう不要ですので、処理していきましょう。


布を裏返してみましょう。
裏を見てみると、このような状態になっています。



これを引き抜いて、


ギリギリのところでカットしましょう。


これでOK!
最初の処理は終了です。




もしとってもシンプルな図案で、
こんなふうに裏に糸が絡まってなくて取れそう…

というときは、こちらの記事が参考になるかもしれません!
ストレートステッチ1本だけ刺したい時の刺し始め方と終わり方【玉止めなし】


玉止めをしない理由

刺繍では、糸をたくさん使って、
時にはたくさんの色糸を使い分けて刺していきますよね。

そのたびに玉結びをしていると…
裏が玉結びだらけのゴロゴロになってしまうんです。
上の写真は生地の裏面ですが、ここに玉結びがたくさんできてしまうわけですね。

そうすると他の糸を刺すときにとても邪魔ですし、
仕上がりもでこぼこの刺繍になってしまいます。

ちなみに刺繍では玉止めもしません。
これも同じ理由です。

「捨て針」の処理をすることで、
なめらかできれいな仕上がりになるわけですね!

まとめ

いかがでしたか?

慣れない処理方法ではじめは戸惑うかもしれませんが、
ぜひやってみてくださいね!


【YouTubeあるよ】
YouTubeでも刺繍の解説をしています。
もしよろしければご覧ください!



刺繍の終わり方はこちらで説明しています!
【糸の終わり方】刺繍の糸始末の方法【玉止めしないよ!】

コメント

  1. […] こんにちは、刺繍作家のマユコです。今日は刺繍の終わり方について!先日、刺繍の始め方でもお話ししましたが、【刺繍】ステッチの始め方【玉結びはしないよ!】刺繍ははじめも終わりも玉をつくった止め方はしません。じゃあどうやって止めるの?ほどけないの?今日はそんな疑問に答えていきますよ~それではスタート! […]

  2. […] こんにちは、刺繍作家のマユコです。今日はほつれについてのお話。刺繍では玉結びも玉止めもしません。ふつうはこれでほどけないのですが、特殊な状況の場合はほどけてしまうこともまれにあります。たとえば、衣類やランチ小物(お弁当袋やランチョンマット)など、洗濯をかなり頻繁にするもの。保育園用のおひるね掛布団やレッスンバッグなど、刺繍部分をよく触ってしまうもの。こういう刺繍の場合に、よりほどけにくくするための工夫をご紹介しますね!それではスタート!刺繍の基本の始め方・終わり方はこちら【刺繍】ステッチの始め方【玉結びはしないよ!】【糸の終わり方】刺繍の糸始末の方法【玉止めしないよ!】 […]

  3. […] こんにちは、刺繍作家のマユコです。裁縫の時には必ず使う玉結び。実は刺繍では玉結びは必要ないのですが、(詳細はこちら参照→【刺繍】ステッチの始め方【玉結びはしないよ!】)仕立てやちょっとしたボタン付けなんかでは必須です。しかしこの玉結び…超くせ者じゃないですか?安定してきれいな玉ができないですよね。なんかコツでもあるのか?と思ったあなた。あるんです。今日ご紹介する方法なら百発百中ですよ~!それではスタート! […]

  4. […] 図案が写せたら、アップリケの下に重なる部分を刺繍しておきます。今回は茎の部分ですね。ステッチのはじめ→【刺繍】ステッチの始め方【玉結びはしないよ!】ステッチのおわり→【糸の終わり方】刺繍の糸始末の方法【玉止めしないよ!】(以降各ステッチのやり方は後日追加していきます。)アップリケの下に入る部分はすこしはみ出して刺繍を入れておくと、アップリケとのつながりがきれいになります。 […]

  5. […] 図案が写せたら、アップリケの下に重なる部分を刺繍しておきます。今回は茎の部分ですね。ステッチのはじめ→【刺繍】ステッチの始め方【玉結びはしないよ!】ステッチのおわり→【糸の終わり方】刺繍の糸始末の方法【玉止めしないよ!】(以降各ステッチのやり方は後日追加していきます。)アップリケの下に入る部分はすこしはみ出して刺繍しておきましょう。 […]

  6. […] 一本線をアウトラインステッチで刺繍してみましょう!アウトラインステッチは左から右へ進むステッチです。ステッチのはじめとおわりはこちらで詳しく説明していますので、最初と最後どうやるのかな~って方はご参照ください!ステッチのはじめ→【刺繍】ステッチの始め方【玉結びはしないよ!】ステッチのおわり→【糸の終わり方】刺繍の糸始末の方法【玉止めしないよ!】 […]

  7. […] 図案が写せたら、アップリケの下に重なる部分を刺繍しておきます。今回は茎の部分ですね。ステッチのはじめ→【刺繍】ステッチの始め方【玉結びはしないよ!】ステッチのおわり→【糸の終わり方】刺繍の糸始末の方法【玉止めしないよ!】(以降各ステッチのやり方は後日追加していきます。)→追加しました!アウトラインステッチ→アウトラインステッチをしてみよう!【刺繍縫い方基本】アップリケの下に入る部分はすこしはみ出して刺繍しておきましょう。 […]

  8. […] ステッチのはじめとおわりはこちらで詳しく説明していますので、最初と最後どうやるのかな~って方はご参照ください!ステッチのはじめ→【刺繍】ステッチの始め方【玉結びはしないよ!】ステッチのおわり→【糸の終わり方】刺繍の糸始末の方法【玉止めしないよ!】 […]

  9. […] 刺し方の工程ですが、これはね、実は同じです。本返し縫いもバックステッチも、刺し方は同じなんです。工程で違いがあるのは始め方と終わり方。本返し縫いでは玉止めと玉結びをして最初と最後を処理しますが、バックステッチでは結ぶ処理をしません。刺繍専用の糸処理をします。(詳しくはこちらです)ステッチのはじめ→【刺繍】ステッチの始め方【玉結びはしないよ!】ステッチのおわり→【糸の終わり方】刺繍の糸始末の方法【玉止めしないよ!】じゃあ何が違うの??それは…「役割」です。 […]

  10. […] 完成形はこんな感じになります!しずくが連なった、チェーンのような形になるのが特徴。しずくひとつひとつが同じような形に揃えるのがコツです♪さて、では刺し方いってみよ~・ステッチを始める前に、刺繍のスタートの仕方がよくわからないという方は、こちらの記事を参考にしてくださいね!「【刺繍】ステッチの始め方【玉結びはしないよ!】」 […]

タイトルとURLをコピーしました